ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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騒いでみたけど・・・

今日は、真昼間から
“すずたん”ちの裏庭で、バーベキュー!!

“すずたん”の依頼で、俺たちは、
近くのスーパーで
バーベキューの野菜だけを買い込んで、
いざ“すずたん”ちへ。

「お~!こっちこっち!」

“すずたん”に案内されるままに、
キッチンの横に付いたドアを
開けて外に出ると、
すでに、コンロの周りに
パイプ椅子が並べられている。

そして、机には“すずたん”が
用意してくれた大量のお肉が。
中には、分厚いサーロインも・・・!

「じゃぁ、早速、焼きますか!!!」

“すずたん”の開始の合図とともに、
タクマが中心となって、
まずは、トウモロコシやエリンギ、
ピーマン、キャベツ、玉ねぎなどの
野菜を網に載せていく。
しかし、やはりバーべーキューのメインは・・・

「お・に・く!お・に・く!お・に・く!!」

みんなでお肉の大合唱。

「分かってるって。
 じゃぁまず、ロースからな!

 んで、カルビと・・・」

タクマがお肉をトングでつまむ。

「イエーーい!!」

主役の登場に、腹を空かした
野郎どもは沸き立つ。

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「でも・・・何といっても、
 このサーロインでしょう!!!」

タクマは、続けざまにお肉を焼いていく。

「フゥ――――!」

網の上に分厚い
サーロイン肉が置かれる度、
みんなから歓声が起こる。

あぁ・・・
このジュージューがたまんない・・・

「あ!おいヒロセ!!!
 おまえ、肉、取り過ぎだろ!!」

タクマは、完全にバーベキュー奉行だ。

「む?!そんなことあらへんって!
 ぺらいっちの方が、さっきから
 良い肉ばっか食ってんで~」

ドキッ・・・
ヒロセ・・・いらんことを・・・

「なにぃぃぃ~~~!!!」

「いや、俺は・・・」

するとサヨちゃんが横から入ってくる。

「ぺらいちさんは、
 とてもお痩せになってるから

 もっと肉を食べた方がいい、かと」

「ダ、ダヨネ~~!!!」

ナイス!サヨちゃん!

「え~~!サヨちゃん、
 なんでぺらいっちの肩もつのさ~~」

フフ・・・サヨちゃんに
惚れてるタクマは何も言えまい・・・

「でも、“すずたん”ちのキッチンの裏に、
 こんなスペースがあったんやな~・・・」

肉を頬張りながらヒロセが言う。

「ここなら、ゲンも走れそうですね」

意外と、サヨちゃんも、結構お肉食べてんな・・・。

「あれ?ゲンは?」

そういえば、さっきから見てない・・・

「ゲーン!おいで~~」

見ると、マルオがゲンを呼んでいるが、
ゲンはキッチンから動かず、
不機嫌そうな顔で、
ジ~~~と裏庭の方を見ている。

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「あれ~~?ゲンがこんよ?」

マルオには、いつも
すぐ飛びついていくゲンが、珍しい。

「あ~ハハ・・・もしかしたら、
 ゲンが食べれるもの無いから、
 拗ねてんのかな?」

“すずたん”がそう言うと、
マルオがゴソゴソと
カバンを漁り始める。

「な~~んだ~~!そう思って・・・」

マルオは、カバンから何かを取り出す。

「ほら、『ちゅ~る』だよ~~~!!!」

『ちゅ~る』とは、ペット用の液状オヤツ。
マルオが『ちゅ~る』を差し出すと、
ゲンが一目散に、裏庭に飛び出してくる。

「わ~~~すげ~勢いで
 食べとる~~!!」

ゲンは、マルオの指まで
食べそうな勢いだ。

「やっぱ、拗ねとったんじゃのぉ~
 ゲン~~!」

「ハハハハ!!!」

 

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カラオケ大会が終わってから、
なんとなく毎日がつまんなかったけど、
肉をたらふく食べ、みんなとバカ騒ぎして
カラオケ大会以来の楽しい時間だった。

でも何だろう・・・
バカ騒ぎして
楽しかったのは楽しかったけど
正直・・・
なんか物足りない感じもあった。
みんなで“すずたん”のために
カラオケ練習してる時の方が
楽しかったなぁ~

カラオケ大会の練習してた時と、
なにが違うんだろう・・・