ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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いきなりお漏らし

この前、タクマとサヨちゃんのカップルが、
ゲンに会いに来た。

俺は、サヨちゃんのいない隙に、
タクマにこっそり、話しかける。

「そういえば、タクマ。
 サヨちゃんとは、うまくいってんの?」

「誰に聞いてんの?俺だよ?
 どんな女もイチコロだって」

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相変わらず、すごい自信・・・。

「じゃぁ、もうキスもしたんだ?」

「え?それは・・・まぁ」

タクマは、モゴモゴしながら、
話をウヤムヤにして、トイレに立つ。

「ゲンさんのお具合は、どうですか?」

サヨちゃんが、すずたんに質問している。

「う~ん、まぁ、ちょっとずつだけど、
 元気には、なってるかなぁ。
 でも、最近、よく座布団にお漏らしするんだよ・・・
 もしかしたら認知症もきてんのかもしれない」

え・・・ゲンは、今まで、
外でしかオシッコせんかったのに・・・

すると、廊下からタクマの叫ぶ声が聞こえる。

「あ~~~!!ゲン!!ダメだって!!!」

俺たちが向かうと、
廊下には、大きな水たまりが。
オロオロするタクマ。

「なんか、ゲンが廊下で、
 オシッコしだして・・・!
 え?どうしたらいいの?コレ?ねぇ?」

「タクマさん、通してください」

すると、タオルを持ったサヨちゃんが、
ゲンを拭き始める。

「え?!あ・・・、素手で?」

「大丈夫ですよ。洗えば済むんですから」

サヨちゃんは、動揺しているタクマを前に、
手際よく、廊下のオシッコも、
雑巾でふき取っていく。

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あれ・・・
こう言っちゃなんだけど意外・・・

「昔から、乗馬をやっておりましたので、
 わたくし、こういう事には
 慣れておりますので・・・」

乗馬・・・さすがお嬢様・・・。

「ほら!タクマさんは、
 この汚れたタオルと雑巾を
 お風呂場に持っていってください。
 わたくしは、ゲンさんを洗いますので」

サヨちゃんは、タクマにテキパキと
指示を出している。

「はい!!」

あちゃー、タクマ・・・
あんなにエラそーに言っといて、
完全に尻に敷かれてんじゃん・・・。

「ほら!ぺらいちさん!
 突っ立ってないで、
 新しいタオルを持ってきてください!」

「は~い・・・」

あちゃー、こっちにも、とばっちりが・・・