ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

    f:id:peraichikun:20190105020429j:plain f:id:peraichikun:20190105020439j:plain

カラオケ大会本番①デュエット

“すずたん”のカラオケ大会
本番から一夜明け・・・・。

いやぁ~、疲れた・・・
もう一日中、緊張しすぎと、
声の張り上げすぎで。

今回は一日の出来事が濃密過ぎたので、
2~3回に分けて、書こうっと。

まずは、タクマとサヨちゃんの
デュエットから。
デュエットの部は午前中なので
みんなで、会場である地区内の
中規模ホールに朝から集まる。

どうやら、大部屋だが、
いっちょ前に控室まであるらしく、
タクマとサヨちゃんの2人は
先に行って準備しているはず。

控室である大部屋に入ると、
瞬間、俺たちに視線が注がれる。
当然だけど、ほとんどお爺さんばっかだ・・・

「よっス!!!」

「タクマ・・・それ、衣装?」

f:id:peraichikun:20190401025203j:plain


紺色の甚平を着たタクマが
ストレッチをしながら答える。

「うん。サヨちゃんが着物っていうからさ」

「へぇ~、着物と甚平ね。ええやん和風で」
とヒロセ。

「やっぱイケメンは何着ても、
 イケメンじゃのぉ~」

マルオは、羨ましそうにタクマを見る。

「タクマくん頑張ってね!」

“すずたん”がタクマに向かって、
ファイティングポーズをとると、
タクマもポーズで返す。

「任せなさいって!
 ダブル優勝、頂きっしょ!」

タクマを笑顔で見送り、
俺たちは、客席で2人の出番を待つ。

タクマとサヨちゃんは、
「銀座の恋の物語」で出場する予定。
確か後半の方だと言ってたはず。

っていうか、この二人、
練習しとったのか?
2人で練習した姿なんて
ほとんど見とらんけど・・・

しばらくすると、タキシードを着た
司会のオジさんが舞台に出てくる。

「では、一組目の登場です!」

登場したトップバッターのお爺ちゃんとお婆ちゃんは、
俺の良く知らない演歌を歌って、舞台からハケて行った。

それから数組が歌っていったが、
ほとんどの曲、知らんし、よう分からん・・・
パンフレットによると、
次が二人の番・・・。

「はい、ありがとうございました!
 それでは、次に参りましょう!次の曲は・・・
 『銀座の恋の物語』です!」

 

きたっ!!

ステージの袖から、
紺色の甚平を着たタクマと、
赤い着物を着たサヨちゃんが登場し、
お辞儀する。
めずらしく若い出場者に
会場内からは、どよめきが。

「へぇ~、なんか様になっとるやん」

ヒロセが言うと、

「日本舞踊やってたからね。サヨちゃんは」

と“すずたん”は、どこか誇らしげだ。

f:id:peraichikun:20190401025232j:plain

うん、確かに立ち姿とか、やっぱりキレイだ・・・


♪ 心の底まで~
   しびれるような~~~

しかも、うまい!!!
サヨちゃんの歌に、会場からも
パチパチと拍手が起こる。

♪ 吐息がぁぁぁ~切ないぃぃ~
   囁きぃだからぁぁ~

おっ・・・・。
対するタクマは、いつも通りの
艶めかしいhyde(ラルク)
のような歌い方。
マイク持つ手の小指も立ってるし・・・
アレンジのし過ぎで、
もはや原曲の原型をとどめていない。

「いや~、浮いとりますね・・・
 タクマさん

とマルオ。

サヨちゃんは、最高なんやけどなぁ~・・・」

ヒロセも、ボソッと呟いている。

♪ とうきょ~うでひ~と~つ
   ぎ~んざでひ~と~つ
   わか~い2人が~初めて逢った
   ほんとの恋の~物語り~~

f:id:peraichikun:20190401025252j:plain


タクマは、サビでは、

無駄に激しく動き回っている。
そんな踊るような
激しい歌じゃないんだけど・・・


パチパチパチパチ

歌いきった2人は、客席にお辞儀をして
舞台袖に向かっていく。
タクマは満面の笑みで、客席に手を振っている。

「アイツ・・・
 自分らの優勝を信じて疑ってへんな・・・」

ヒロセは、苦笑いを浮かべている。


その後、また数組が歌ったけど、
ひいき目なしに見ても、
タクマたちが一番印象に残ったのは確かだ。
良くも悪くも・・・うん。
それが吉と出るか凶と出るか・・・。

デュエットの結果発表は、
ソロが終わった後、まとめてやるらしい。

昼休憩を挟んで、
いよいよ次は、ソロ。

“すずたん”頑張れー!!!