ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

    f:id:peraichikun:20190105020429j:plain f:id:peraichikun:20190105020439j:plain

作戦変更!

昨日、練習次第って言ったけど、
カラオケ大会本番まで、
あと10日くらいしかない・・・

“すずたん”には、それまでできるだけ
練習してもらって、俺たち
“すずたん応援部”は、できることをする!!

まずは、“すずたん”にみんなで
プレゼントする衣装、白のタートルネックの
セーターを買いに行かなきゃ!!
予算は、10000円くらいで、
5人で割ったら2000円くらいだ。
うん、貧乏な俺でも、それくらいなら・・・

俺はバイト後に、
白のタートルネックのセーターを求めて池袋へ。

・・・・あれ???

探せど探せど・・・
ない!ない!ない!!!

マジかよ。もう、
どこも春物の服しか置いてない。
少し考えれば当然なんだけど・・・
盲点だった・・・!!!

どうしよう・・・

f:id:peraichikun:20190320021009j:plain

 

テンパった俺はとりあえず、
“すずたん応援部”に召集をかける。

「ぺらいっち、急に、どうしたの?」

「いや~~~・・・
 白のタートルネックが売ってない・・・」

「え??どういうことやねん」

「いや、見に行ったら、
 もうほとんど春物しか置いてなかった・・・」

すると、ヒロセは満面の笑みになる。

「じゃぁ、やっぱ白スーツにしよか!」

「いや、そういうことじゃ・・・」

すると、黙って聞いていた
サヨちゃんが口を開く。

「あの・・・
 インターネットで買えば済む
 のではないのでしょうか?」

・・・そうか!!!

「そうだわ!!!そうか!
 ごめん!ありがとう!!」

テンパり過ぎて、そんなことも
思いつかなかった・・・
俺は急ぎ、
ZOZOTOWNのページを開く・・・
“白のタートルネック“と・・・

「え?こんだけ?」

タクマは呆気にとられている。

「なんじゃい!こんだけのために
 俺ら呼び出されたんかい」

ヒロセが不機嫌になるのも無理もない・・・

「ごめん・・・」

f:id:peraichikun:20190320021041j:plain

 

「じゃけど・・・売ってないゆーことは、
 やっぱ季節外れなんかのぉ・・・」

マルオが呟いている。

「確かに、改めて考えてみますと、
 タートルネックは首が締まって
 歌いにくい可能性もある、かと」

サヨちゃんはそう言うけど・・・

「いやいや・・・」

いや、待てよ・・・
そういえば、ブログのコメントにも
白のタートルネックは、
首が締まるし、暑すぎるかも
っていうコメントを
もらっていたような・・・

「ねぇ、こうやって、
 ぺらいっちが買えなくて

 戻ってきたのも何かの縁かもよ?」

そうタクマに言われると、
そんな気もしてくる。

「そう?・・・かな」

「せや!!白スーツにしよう!」

「うん、ワシもそれがええと思う!
 白スーツもちょっと怖いだけで、
 似合っとらんわけじゃなかったけぇ」

「わたくしも」

そうして、急遽、
“すずたん”にプレゼントする衣装が、
白タートルネックのセーターから
白のスーツに変更。

早速、タクマがスマホで調べ始める。

「うーん、ある程度
 ちゃんとしたのを買おうと思ったら、

 25000円くらいはするね」

そんなにするの・・・!!??
まぁ、スーツだもんな・・・
でも、だとすると、5人で割って
一人5000円・・・
うへーーー、きっつー・・・
みんなも結構、キツイんじゃないか?
本来なら、みんなより年上の分、
俺が多めに出すのがカッコイイんじゃけど、
俺もそんなに余裕ないし・・・

「しゃーないな!“すずたん”のためや!」

「わたくしも、“すずたん”さんには、
 お世話になっているので」

「はよ、かっこええ“すずたん”見たいのぉ!」

f:id:peraichikun:20190320021101j:plain

 

みんな・・・

「よーし!そうと決まれば、ぺらいっち!
 すずたんの体のサイズ、
 それとなく測っといてね~」

「オッケー!!!」