ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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関ジャムカラオケ講座

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「明日、“すずたん”さんちに行きましょう!」

昨日は、珍しく、マルオから“すずたん応援部”のLINE
へ発信があり、マルオとサヨちゃんと俺で
“すずたん”ちに集まることに。

「もぉ~、ゲンちょっちょっとぉ~」

いつものように、ゲンはマルオ
に抱きついてハァハァしている。
でも、犬が大の苦手というマルオも、ゲンには
ちょっと慣れてきたようだ。

「どしたんマルオ?急に。
 もしかして、ゲンに
 会いたくなったん?」

「いや~この前、ゲンと2人で
 留守番しとった時も、

 大変だったんじゃけ・・・」

「ほぉ・・・どのように?」

サヨちゃんは、興味津々だ。

「あの後、二人っきりになったら、
 さらにずっと追いかけまわされて・・・
 オヤツを投げても、
 拾ってこっち来るし・・・」

「ハハハ!マルオ君、
 私より気に入られてるよ。
 すっかりゲンの専属パートナーだね!」

「え~、勘弁してくれ~やぁ~~」

そういうマルオも、少しだけ
嬉しそうなのは気のせいか。

「で、今日はどしたん?」

俺が聞くと、マルオは、
さらに嬉々とした表情になる。

「へへへ、それが、ワシ、
 カラオケ上達法を
 知ったんじゃわ~」

「ほぉ・・・」

「なんか昨日、“関ジャム”って番組で
 プロが教えるカラオケ上達法を
 やっとったんですよ」

「なにそれ?!」

「関ジャニがやっとる番組なんじゃけど・・・」

「へぇ~ええじゃん!どんなんがあったん?」

「ちょっと待ってくださいよ・・・」

マルオは、メモを取り出し読み上げる。

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「あ、そうだっ!コレじゃコレじゃ!
 “タ行”と“カ行”の前には、“っ”をつける!!」

「ほぉ・・・」

「なんじゃそりゃ」

「あと、“マ行”と“ナ行”の前には、“ん”をつける!
 それだけで、躍動感がでるんじゃそうです!!」

「うーん、ちょっとよう分からんなぁ・・・」

「え~とじゃね・・・例えて言うなら、
 外国人が一生懸命に
 日本語を喋る感じじゃそうです」

「いや、もっとよう分からんわ」

「う~~ん。番組見てもらった方が早いんじゃけど・・・
 あっ、そうじゃ!
 “およげたいやきくん”の歌い方を

 イメージしてもらえば分かりやすい
 とも言っとったわ・・・」

すると、いきなりサヨちゃんが反応する。

「あーーー!」

「え?え?どしたのサヨちゃん」

「いえ、なんとなく分かりました。
 ですから・・・んんっ。失礼。

♪んまっいにっっち、んまいっにっっち

 という感じでしょうか」

「そうそう!!!それじゃそれじゃ!」

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いや~、まさかサヨちゃんが、
“およげたい焼きくん“を歌うとは・・・
しかもちょっと似てるし。

すると、それを聞いていた“すずたん”も
早速やってみる。

♪んまっいにっっち、んまいっにっっち
 ぼっくらは ってっぱんのぉ~

「なるほど~でも、
 それ松山千春の“季節の中で”に使えるん??」

「ええ!なんでも使える言うとりました!!」

「じゃぁ、やってみよう!んんっ、あ~~~

♪うっつむっきっかっけっったぁ~
あんなったんのんまえをぉ~~~
し~~ずっっかに~~
っとっきは~な~が~れ~

 ど、どうかな?」

「お~~・・・・」

「ん~・・・ちょっと強調し過ぎなんかのぉ?」

「やり過ぎは、何でもいけませんね・・・」

サヨちゃんがそう言うと、
マルオも不穏な空気を察知したのか
急いでメモを取り出す。

「・・・いや、まだあるんよ!!!
 え~と・・・“語尾の息を漏らす”!!!」

「は???」

「抑揚を出すために、語尾をあえて
 息を漏らす感じにすると、
 なんとも悲しい感じになるんじゃ!」

「・・・と言うと?」

「え~とじゃね、これは
 尾崎豊の”I LOVE YOU”で
 やりよったんじゃけど・・・

♪アイラ~ビュ~~
 のとこで
♪アイラ~ビュゅふぅぅ~

 って息を漏らす感じで」

「なるほど~」

早速“すずたん”も実践。

♪うっつむっきっかっけっったぁハァ~
 あんなったんのんまえをぉホぉ~~~
 し~~ずっっかにぃヒ~
 っとっきは~な~が~れぇヘ~~

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「お~~・・・」

「やはり、やり過ぎはなんでも・・・」

「いや!!!まだまだあるんじゃ!!!!
 え~と・・・」

マルオは焦ったように、
メモをペラペラとめくる。

「あ!あった!!
 マイクは!!!床に対して
 平行に持つと音が入りやすいそうじゃ!!」

「お~~!!その情報が一番有益かも!!」

「え~~~」

「ウソウソ(笑)」

「確かに、“すずたん”さん、いつも
 マイクを縦にして、
 口の横に付けて歌っていますね」

サヨちゃんがそう言うと、“すずたん”も
恥ずかしそうに笑う。

「だって、松山千春と言ったら、
 この持ち方でしょ・・・
 いやー、でもマルオ君、
 色々調べてきてくれてありがとうね!」

「いえいえ!」

うん、どれも確かにやり過ぎはいけんけど、
練習次第で、使えるスキルになるかも!!!

あとは、練習次第!!!