ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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忘れてても・・・

ゲンが、体調を崩してから、
2か月近くになる。

ここ数日、俺たちは、
毎日交代で、“すずたん“ちに行って、
泊まり込みで、
ゲンのお世話をしてるんだけど・・・
これが、なかなか結構大変。

最近のゲンは、認知症のせいか、
ほとんど眠れないらしく、
数時間で、すぐ起きて、ワンワンと鳴きだす。
そうなったら、
少し歩かせて様子を見て、
また寝かしつける・・・
“すずたん“は、毎日、
そうやっているうちに、
寝不足が続いて、体調を崩してしまった。

昨日も、夜中、
リビングでウトウトしていると、
急に、ドンッと大きな音がして、
ゲンの鳴き声が響き渡る。

ワン!ワン!・・・ワン!!!

行くと、ゲンが倒れたまま、鳴いている。

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元々ヘルニア持ちだったのが
この期間で、さらに、足腰が弱くなり、
自分で起き上がれないことも多くなった・・・。

「わぁ~、またコケとる・・・ヨイショっ」

駆け寄って、ゲンを起こすと、
ゲンは、うつむきながら、
またフラフラと歩き出す。

俺は、ゲンの進行方向に回り込んで、
ゲンの顔をまじまじと見つめる。
ちょっと前まで、あんな若々しかったのに
いつの間にか、すっかりヨボヨボの
お爺ちゃんの顔になったなぁ・・・

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「お~い、ゲンちゃ~~ん」

俺の声にも、反応せず、うつむきながら
素通りしていくゲン。

以前は、マルオのことが大好きで、
マルオを見つけただけで、
飛び掛かっていったのに、最近では
マルオにも反応しなくなった・・・

「ゲン・・・寝られないのか?
 ・・・どっか痛いのか?」

なんともやりきれない気持ちになって、
俺は、後ろから、ゲンを抱きしめた。

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