祭りの後に
先週末、“すずたん”のカラオケ大会も無事終わり、
カラオケ大会後の打ち上げは、
盛大に盛り上がった。
一次会は、焼肉屋で食べて、飲んで、
二次会は、もちろん(?)カラオケに行ったけど、
酒のせいで声はでんし、
マルオはゲロ吐くし、
ヒロセは暴れるし、
サヨちゃんは泣き出すし、
大変だった・・・。
まぁ、俺も飲みすぎで、あまり記憶ないけど・・・
それから一夜経った次の日の夜、
俺はベッドに寝転がりながら、
突然、虚しい気持ちに襲われた。
なんかつまんねぇ・・・
もうカラオケ大会も終わったから、
みんなで毎日集まることもないんだな~・・・
なんか誰かに会いてぇ。
大家さんとこ・・・
いや、でも、大会終わったばかりで
疲れてるだろうしな・・・
かといって、誰でもいいって
わけじゃないんだよな。
あ、そうだ!
俺は、バイト先に一人で向かった。
今日は、確か・・・マルオとヒロセが
シフトに入ってたはず。
でも、不思議だ。
マルオやヒロセに会いたいなんて。
前ならこんなこと思ったことなかったのに。
店に着くと、
店長が出迎えてくれる。
「いらっしゃい!!・・・あれ?
オノ君、今日、出勤???」
「いや~、今日は一人で飲みに来ました~~」
「へぇ~、珍しいね」
俺が、カウンターに一人で座ると、
働いていたマルオとヒロセがやってくる。
「あれ~~~?ぺらいちさん!!
今日は、どしちゃったんですか?」
「いや~まぁ・・・」
「あ~~!分かった!!
寂しゅうなったんやろ!!」
ドキッ・・・
「違うし!!
ちょっと用事で近くまで来たから
寄ってみただけだし!!!」
「え~!うそやろ~~?
じゃぁ、なんの用事?
ねぇ、何の用事?」
ヒロセはしつこく聞いてくる。
「・・・う、うるさいなぁ!!
今日は、客だぞ!
とりあえず・・・ビール!!!」