ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

    f:id:peraichikun:20190105020429j:plain f:id:peraichikun:20190105020439j:plain

恋愛相談

昨日は、バイトが終わった後、タクマの誘いで
ヒロセと三人で飲むことに。

f:id:peraichikun:20190406022901j:plain

 

「お疲れさーん!!」

「打ち上げ楽しかったな~~!!」

ヒロセは、そう言うと、
ビールジョッキを一気に飲み干す。

「プハー!!」

「おまえ、あんま飲みすぎんなよ!
 この前、大変だったんじゃけぇ!」

そう。ヒロセは、
打ち上げで酔っ払いすぎて、
道行く人に、暴言を吐くわ、
笑いながら道路わきの生垣に
突っ込むわで、大変だった・・・

「え?」

「え?って、お前、覚えとらんのん?」

「全然・・・」

ヒロセは、面目無さそうに苦笑いしている。

「マジか!めちゃくちゃ
 ベラベラ喋りよったけど・・・?」

「うん、完全無意識やわ・・・
 あ・・・でも、そういえば
 あの後、家帰ったら、なんや知らんけど
 服に穴、空いてボッロボロやったな・・・」

「ハハハ!!いや!だからそれ、
 生垣に突っ込んだからじゃって!!
 なぁ!タクマ!」

「ん?・・・あぁ」

横のタクマを見ると、
珍しく浮かない顔をしている。

「あれ?どした?・・・タクマ?」

「いや、ちょっと相談したいことがあって・・・」

「おう!そんな顔して珍しいな~!
 なんやなんや?」

ヒロセは、なぜか嬉しそうだ・・・。

「実は・・・ここんとこずっと
 サヨちゃんにLINE送っても
 返信こないんだよね・・・」

「え?マジで?何て送ってん?」

「いや、ただ、『今度2人でデート行こう』
 って誘っただけなんだけど・・・」

「あーー!既読スルーってやつやな?」

「うん・・・まぁ、今までも
 『承知しました』とか、
ほとんど
 事務的な返事しか来なかったけど・・・」

「あ~そりゃ、アカン奴やぁ~アカンアカン」

f:id:peraichikun:20190406022929j:plain

 

やっぱりヒロセ、楽しんでる???

「だよねぇ~・・・
 俺、なんか嫌われるようなこと
 しちゃったのかな~~?」

恋愛マスター(自称)のタクマを
ここまで悩ませるとは、
恐るべしサヨちゃん・・・

「もう告っちゃえば?たぶん、
 サヨちゃん、色々気づいてないと思うよ」

俺が言うと、タクマも頷く。

「いや、俺も、もうそろそろ、
 そのつもりだったんだけど・・・
 全然、手ごたえがなくてさ・・・」

なんか分かる気がする・・・
サヨちゃん相当、
変わってるからな・・・

「ま!そりゃ、あきらめた方がええな!
 残念やけど脈ナシやわ。
 でも、タクマみたいな
 イケメンでもスルーされんねや~~

 男は顔じゃないってことやな!ハハハ!!!」

ヒロセはニコニコ顔で言う。

人の不幸は蜜の味ってか・・・。
ま、その気持ちも
分からんでもないけど・・・。