ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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イカしたグループ名

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バイトの休憩中、
今日もヒロセとタクマとともに
会議が開かれた。

「次のカラオケの練習いつやねん?」

「明日行くって言ってたかな。
 ヒロセ、おまえ来れる?やっぱ
 腹式はお前が一番使えるからな~」

「オッケ。でも、
 ちょっと遅うなるで。タクマは?」

「俺はサヨちゃんがいるならいつでも~」

まーだ、言ってるよ。

「サヨちゃん来れんの?
 タクマ聞いてみてよ」

「いいけど、サヨちゃん
 返信遅いんだよね~」

「お前、嫌われてんじゃないの~?」

「なわけ!」

相変わらず、すごい自信・・・

「でもじゃぁ、予定が合わせづらいな・・・
 マルオも今日おらんし」

すると、ヒロセが何か思いついたのか
いきなり立ち上がる。

「せや!!!このプロジェクトの
 グループLINEつくろうや!!!」

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「グループLINE??」

「せや!なんか個別に連絡すんの面倒やし、
 また、前みたいに俺だけハブにされたら
 かなわんから、な!」

ヒロセはキッと俺を睨む。
・・・だから、ハブになんか
してないって・・・。

「よーし、みんな招待したで!
 グループ名は何にしよか~?
 なんかイカしたヤツがええなぁ~。
 ぺらいっち!一応年上なんだから
 なんかエエのないの?」

「おい。一応、年上って・・・。
 えっと・・・じゃぁ
 『大家さん応援部』とか?」

「・・・う~ん、微妙やな」

「・・・うん、微妙~~」

えぇ~、シンプルでいいと思うけどな。

「タクマなんかエエのある?」

「ん~じゃぁ、『SGS』ってのは?」

「なんやソレ、完全に
 AKBみたいなノリやん。
 せやけど、何の頭文字やねん」

「そりゃもちろん、
 『サヨちゃん(S)が(G)好きだ(S)』」

コイツは・・・ホントにブレない・・・。

「却下!グループLINEを私物化すな!」

「え~~~!いいじゃん!
 じゃぁ、ヒロセ他になんか
 いい案あんの?」

「あるで!!!」

「あるの?」

「あるで!13個くらいあるで!」

「ウソつけ!!!」

「ウソちゃうわ!」

「じゅあ、一つ目は?」

「ん?一つ目は・・・『カラオケ部!』」

「却下!普通!!ダサい!!センスない!!!」

こりゃ、ヒロセの残り12個も知れてるな・・・

「はぁ~?何言うてんねん!
 『SGS』より2万倍マシや!!!」

2人は、ああでもないこうでもないと
言いながら話し合うが中々決まらない。

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「ねぇ・・・もうなんか、
 グループ名とかなんでもよくね?」

「せやな~~」

「うん、もういいよ『大家さん応援部』とかで」

「う~ん、ほな『大家さん応援部』で」

「良かったね。ぺらいっちのやつ採用で!」

クソ・・・なんか喜べん・・・。