ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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みんなでワイワイ?

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「おーい、マルオ!
 大家さんが来てええってよ」

「ホンマですか??ヤッター!!!」

「おいおい・・・俺が!!
 許可もろうてやったんやで~」

ヒロセはドヤ顔で腕組みしている。

「ヒロセさん・・・恩に着るけぇ!」

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よーし、メンバーが一人増えたところで、
もう大家さんのカラオケ大会の
本番まで1か月ちょっと。
でも、選曲が松山千春の
『季節の中で』に決まったくらいで、
練習らしい練習あんまり出来てないからな・・・。

「よーし、じゃぁ、早速、
 ヒロセ、次の練習なんじゃけど・・・」

「おうっ!まずは、大家さんに
 腹式呼吸を習得してもらわな!
 大家さん、腰痛持ちやから、
 それにも効くで」

「へぇ~さすが元役者!」

「アホォ!!現役や!
 げ・ん・え・き!名優の卵や!」

俺とヒロセの会話に
マルオも笑顔で
ウンウン頷いている。

「あと、高い声出すために、
 リップロールもやらなな」

「リップロール?」

「これや」

ヒロセは、唇を尖らせ、
ブルブルと震わせる。

「あ~、小っちゃい時に
 よくやったやつ!」

「あ~~、せやけど、
 あと1か月しかないんやなぁ。
 まぁ・・・何もしいひんよりは
 マシやろうけど」

「そうじゃね~本番まで
 継続してもらうように伝えとくわ」

「マルオもなんかできることせえよ!」

「・・・はい!」

ん?
ふと横を見ると、
マルオが笑っている。

「で・・・これって、
 みんなで何をしよるんですか?」

「はぁぁぁ???おまえ、なんのために
 俺らが集まっとると思っとったん?」

「いや・・・大家さんと・・・
 ワイワイ???」

おいおい・・・マルオ、
何にも知らんかったんか・・・

「アホぉ!!!ちゃうわ!」

「すんませ~~ん!」

「このプロジェクトはなぁ・・・」

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プロジェクトって・・・
そんな大層な・・・

ヒロセは、マルオに
大家さんの家に
集まるようになった経緯や、
大家さんがカラオケ大会で入賞を
目指していることを話す。

「まぁ、その合間に、
 みんなで一緒に飯作ったり、
 食ったりするんや!
 でも、目的はあくまで
 大家さんをカラオケ大会で
 入賞させることやで!!」

ハハ、最初、ご飯のことしか
頭になかったヤツがよう言うわ・・・
とにかく、何にも知らないマルオも
プロジェクト(?)の一員になった。