ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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人間の言葉が分かる??

一昨日の夕方は、久しぶりに
“すずたん”ちの飼い犬ゲンの散歩に。

「よしっ!ゲンッ!行くよ!」

俺は、ゲンの首にリードを付けて
出発する。
ゲンは地面をしきりにクンクンしながら、
進んでいき、電信柱に到着する度、
足をあげて、おしっこをかけていく。

そこに、学校帰りと思われる
女子高生3人のグループが
話しながら、向こうからやってくる。

すると、ゲンは、サッとおしっこを中止し、
女子高生たちをジーと見上げる。

「わぁ~~!何あの犬!!」
「可愛すぎ!!」
「うわぁ~~!!!」

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おいおい・・・ゲン、
お前すごい人気だな。
まぁ、ゲンは、柴犬の中でも、
特にカワイイ顔をしてると思うけど・・・
あんなキャーキャー言われるなんて、
アイドルみたいじゃねーか。羨ましい・・・
俺なんて、そんな風に女の子にチヤホヤ
されたことなんて一度もないよ・・・
クソっ、いいなぁ。

女子高生たちは、通り過ぎた後も、
振り返り、何やら叫んでいる。
「キャー!!見てあのしっぽ!!」
「カワイイーー!!!」

その声に、反応するように、
首だけを女子高生に向けるゲン。
その度に、女子高生たちから
歓声が上がる。

ゲンは、その後、スタスタと大通りの方へ歩いていくと
駅前のコンビニの前に座り込む。
おいおい、こんなとこで座っちゃ・・・

時間はちょうど、学校や会社の帰宅時間。
改札から、ゾロゾロと学生や
サラリーマンが出てくる。

「ねぇねぇ、可愛くない?」

改札前に座るゲンを指差し、
女の人たちが盛り上がっている。
その度、何のことか分からないような顔をして
振り返るゲン。

「キャー!こっち向いた!!」

この野郎・・・ゲン。
お前、絶対、『カワイイ』って言葉を
理解してるだろ・・・

一通り、改札から人が出尽くすと
ゲンは、丸々したお尻をフリフリさせながら
家の方へ歩き出す。

いやぁ~・・・でも、やっぱり、
カワイイなぁ~お前。

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