ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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ジェラート・ピケへ、いざ行かん

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カサハラの一言で、
アンナへのプレゼントは
ジェラート・ピケのルームウェア」
に決まった。

ネットで買おうかと思ったが、
アンナの誕生日までの日がない中、
商品が届くまでどれだけ
時間かかるか分かんないし、
なにより、俺は、
実物を見て触って買いたい派。

ジェラート・ピケ」の店舗は、
西武池袋の中にある。
というわけで、夜6時頃、
チャリを走らせ、池袋に到着。

店の場所は・・・
西武池袋の3Fの婦人服売り場か。

・・・ん?そういえば、婦人服?

そうか、これから俺は一人、
婦人服売り場に乗り込むのか。

やべぇ、なんかちょっと
キンチョーしてきた。
まぁ、サッと買ってサッと帰ろう。

俺は、周りをキョロキョロしながら
ジェラート・ピケの店舗を探す。

でも、最近、デパートの賑わいも
めっきり無くなった。
フロアにはお客さんがチラホラで、
どの店も、店員さんが
暇そうにしている。
婦人服売り場って言っても
意外と余裕かもな。

おっ、あったあった。
ジェラート・ピ・・・ん?

白を基調としたメルヘンチックな
外装の狭い店舗には、
女子高生4,5人の軍団と
20代前半のキャピキャピ系女子
数人ほどが。

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むりむりむりむり・・・
俺は、そのまま店舗の前を通り過ぎる。

ハァ?!なんだあの賑わいっぷりわぁ!?
あのキャピキャピした中に入るの?
無理!!恥ずいっ!
自然と顔も紅潮してくる。

しかもチャリで飛ばしてきたから、
たぶん俺汗臭いし。
あんなガーリーな場所に、
汗臭いオジサンが潜入するのは、
不可能だ。

まずトイレで落ち着こう。
トイレでクールダウンした俺は、
女子高生たちが帰ったことを切に祈りながら
フロアをゆっくり、グルグルと何周もする。

うわー、まだ全然いる・・・

俺は、店の表の方に出ている服に
そろ~と近づき、値札を見る
フリをするのが精いっぱい。

ダメだ。ココがデッドラインだ。
これ以上踏み込むことは無理。

仕方ない。
やはり、ネットで買うか・・・

「何かお探しですか?」

振り向くと、フワモコの
ジェラート・ピケを着た
これまたガーリーな店員が
笑顔で立っている。

「あ・・・ププレゼントなんですけど」

「あ、そうなんですね。
 ご予算はおいくらくらいですか?」

「5,6千円で・・・」

「でしたら、こちらの
 ワンピースタイプですかね~」

そう言いながら店員は
ズカズカと、女子で埋め尽くされた
店内に入っていく。

いや、ちょっと・・・

「コチラです」
「あ、はい・・・」

店員は、群がっている女子高生を
半ば強引に押しのけて進む。
その店員に
顔を赤くしながら付いていく俺。

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うわ~このガーリーな空間に
男は俺一人だよ・・・
もう、さっさとこれ買って帰ろう。

すると、店員が
別の棚から新たな服を持ってくる。

「予算は少し出ちゃうかもしれませんが・・・」

「?」

「こちらのパーカーと
 ショートパンツタイプのセットが
 一番人気なんですよね~!」

「あ、そうなんですね」

一番人気・・・
俺はさりげなく値札を見る。
両方合わせて10,000円くらいか。
確かにこっちの方がカワイイな・・・

「それと・・・」

「?」

「こちらのソックスも合わせると
 最っ高にカワイイんですよ~!!」

確かに・・・
そう言われると、そんな気もしてきた。
これから冬は寒いし・・・

ええ~い!

「じゃぁ、それも下さい」

「ありがとうございまーす!!!」

満面の笑顔の店員。
店を後にした俺は一人、冷静になる。

え・・・???

こんなに買って良かったのか俺。
しまった・・・
なんだか非日常の中で
正常な判断力を失っていた・・・。

まぁ、でも、とりあえず、
フワフワモコモコのパーカーと
ショートパンツとソックスをゲット。

予算は大幅にオーバーしたけど・・・。

でも、アンナが喜んでくれるなら!!!

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さぁ!あとは、これを
29日、どういう風にアンナに渡すかだけだ!