ビブラートぉぉぉぉぉぉぉ
いやぁ~昨日は、
一晩中、腹式呼吸でス―ハーしすぎて、
なんだか腹筋が筋肉痛になってしまった・・・
(これって、やり方間違えてんのかな?)
でも、今日も“すずたん“ちへGO!
ここ最近は、バイトが終わって、
そのまま大家さん家に行き、
朝まで過ごして、そのままバイトに行くと
いうことも多くなった。
家が隣にあるのに・・・
“すずたん“の家に着くと、
家の中から、すでに
“すずたん”の歌声が聞こえる。
♪めぇ~ぐぅ~るぅ~めぐる季節ぅ~の中でぇ~
おっ、やってるやってる。
「こんばんは~」
「おう、オノくんお疲れ~
早速だけど、ちょっと
聞いてもらってもいい?」
「もちろんですよ!
そのために来たんですから!」
♪めぇ~ぐ~るぅ~めぐる季節の中でぇ~
うんうん、悪くはないけど・・・
何かが足りない・・・
「ノビかな・・・」
「ノビ?」
「はい、るぅぅ~~~~のとことか、
でぇ~~~~のとこを
伸ばす感じが足りないような・・・」
「るぅ~~って感じ?」
「うーん、ちょっと違うなぁ・・・
るぅぅぅぅ~~~~~~っゴホゴホっ」
やべ・・・花粉症のせいで、
俺も上手く声が出ない。
「るぅぅ~~うっっっっ」
“すずたん”もやってはみるけど、
難しいようだ。
松山千春のキーって、ただでさえ
めちゃ高いから、その高音で伸ばすのって
結構しんどいんだよな・・・
ピンポーン
俺らが悪戦苦闘していると、
ヒロセが合流してくる。
「るぅぅ~うっっっ~~~・・・」
「るぅぅ~~~ゴホッゴホッ」
「二人とも、なにやってん?」
「いや、るぅ~~のとこ伸ばしたいんだけど、
上手くできんくて」
「しゃーないなぁ~、
俺のカラオケ小技集教えたろか~」
「小技集?」
「せや!ビブラートやりたいねやろ?」
「そうそう!それそれ!!」
ヒロセ曰く、るぅぅぅううううう~~と
母音を強めに意識すると、
ビブラートが上手くできるらしい。
「るぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~
あ、ホントだ!出来た!」
さすがヒロセ。
一人カラオケ行きまくってるだけある・・・
「あとは、“こぶし”かな~、
あと“しゃくれ“とか”フォール“やな~」
「ちょちょちょっと、分けわかんねぇ・・・・」
「でも、ヒロセくん、
“こぶし”って言ったら
演歌みたいになっちゃわない?」
ヒロセは、ドヤ顔で、
人差し指を左右に振っている。
「チっチッチ。分かってへんなぁ~
これだから素人は。
普通のポップスでも
“こぶし”は結構使うねんで。
ビブラートと違って、瞬間的に
音を上下させるんや」
「へ~~」
「ま、“季節の中で”では、
使わへんけどな」
「なんじゃいっ」
知識ひけらかしたいだけかい。
ま、なんにしろ、
歌うって結構、奥が深いんだな。