ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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俺なんだけど・・・

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アンナと夜景を見ながらの食事は、
最高だったなぁ・・・。
その日の夜は嬉しすぎて
眠れなかったほどだ。
次はいつデートできんのかな~

そんなことを考えながら
バイト先に出勤すると、
店長に後ろから声をかけられる。

「ちょっと!なにデレっとしてんの?!
 準備間に合わないよ!」

「あ、すみませ~ん」

今日もお店は大忙しだ。
東京ドーム周辺には、大企業のビルも多く、
うちの店も、ランチタイムは、一気に
サラリーマンたちが押し寄せる。

季節によってメニューが変わるのだが、
今は、うどんが人気。
うどんは茹でるのに時間がかかる。
しかし、うどんを担当しているトミーが
トロトロしているので、
うどんが中々出てこず、
お客さんから大量の請求がきてしまった。
俺は思わず、トミーに向かって叫ぶ。

 

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「おい!トミー!ランチは、
 注文きてからじゃ遅いから、
 前もってたくさん、うどん茹でとけよ!」

「あっ、すみませんっ!」

それでもトミーはうろたえるばかりで、
中々出てこないうどん。
俺はイライラして、思わずトミーにどけ!と
言わんばかりの勢いで
「おれがやるから!」と、
うどんを大量に茹でる。

しかし、なぜかその後
すぐに客足がパタッと止んでしまい・・・

残された大量の茹でられたうどん。

しかも運悪く、店長がそこを通りかかる。

「おい!なんで
 こんなにうどんが余ってんだよ!!!」


うどん担当のトミーが怒られている。

「いや、ぺらいちさんが・・・」

数分前にイライラして偉そうに言った
自分がいるので、
正直恥ずかしい感じになったが、
仕方ない、素直に謝ろう・・・。

「すみま・・・」

すると、店長が
トミーをものすごい剣幕で怒りだす。

「なに、人のせいにしてんだよ!!!」

「ひぃっ!!」

店長の猛烈な勢いに悲鳴をあげるトミー。
いや、俺なんだけどな・・・
でも、一度言い出す
タイミングを逃すと言いづらいな・・・

「あ、いや、俺が・・・」

「うどんの担当はトミー、お前だろ!!!」

「はい・・・」

うう・・・白状しようにも、
店長が怒り狂ってて、
割って入れない・・・

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ごめん、トミー・・・
あとでアイス買ってあげるから・・・