もしかして俺の事・・・
バイトの19歳専門学生のレイナが
ふいに照れくさそうに話しかけてくる。
「あのぉ、ぺらいちさんって…
30歳ですかぁ?」
「いや、32」
「あの~、一回りくらい離れた
女の子ってどう思いますぅ?」
「ん?何が?」
「いや・・・好き、
とか言われたら・・・」
こ、これはもしかして俺に好意を
寄せているってことなのだろうか!?
少し緊張気味に答える。
「お、俺は別に年齢とか・・・
あんま気にしないかな。
うん、全然ヘーキ。」
「えぇ!そうなんですかぁ!?」
レイナは、満面の笑みで
こちらを見ている。
間違いない。
そうかぁ、マジかぁ。
レイナは俺のこと・・・。
いや、でも正直あまりタイプじゃ
なかったんだけど・・・、照れるな。
「す、好きな人でもできたの?」
「はい!」
そこへカサハラが割り込んでくる。
「え! レイナ好きな人できたの?」
「え、まぁ・・・」
レイナはモジモジしている。
カサハラは、俺の方を見る。
「もしかして、ぺらいちさん!?」
「えー!? まさか違いますよぉ!
このバイトの中じゃないですから!」
レイナは、即答して去っていった。