ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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ブチギレの代償

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疲れた・・・


今日は、忙しかった・・・
夜の激しいピークを終え、
一瞬お客さんが引いていくと、
大学生たちが
ダベりながら作業を始めた。


「就職したくねぇ~」

そうボヤくのは3年生のカサハラ。
それに2年のトミー、1年のマルオも加わる。

「あ~ダるいっすよね~。
 俺も来年就活すんのかぁ」

「ワシは大学院に
 行くから就活はええんじゃ~」

「大学院っても、そのあと就活するっしょ」

そうこうしている内に、
お客さんが徐々に入ってきて、
お店はいつの間にか満席になり、
オーダーが大量にたまり始めた。

しかし、大学生たちは
就活の話で盛り上がり、
手は全く動いていない。

「おれ、ここに就職しようかなぁ~」

「いや、ないでしょ、さすがに」

「でも飲食の中じゃ結構よくね?」

「いや、限りなくブラックじゃないですか」

「ははは」

こいつら・・・
いつもなら笑って軽く促す程度だが、
その日は疲れがピークに達していて、
俺のイライラはついに爆発してしまった。

「おい!!!おまえの就職なんて
 どうでもいいんだよ!
 オーダー溜まってんだろ!

 黙って仕事しろ!ボケ!!」

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珍しく声を荒げた俺に驚いたのか、
一瞬空気が凍り付き、
その後、みんな黙って仕事をし始めた。


そして次の日、
大学生たちから
話を聞いた店長が話しかけてくる。

「昨日なんかあいつらに怒ったらしいね」

「あぁ、はい」

「就職の話したらキレたんだって?」

「え?」

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おいおいおい。
なんか就職にコンプレックスを
抱いている俺が
「就職」というキーワードに
ブチぎれたみたいになってる。

そんなつもりじゃなかったのに・・・。