ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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ファッションセンスがねぇ!

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「おはようございます~」
「あ、おはよう~」

ほうほう。

最近の俺の楽しみと言えば、
さりげなく出勤するときの
アンナの私服をチェックすることだ。
さすが、ファッションの専門学校に
通っているだけあって、
いつもオシャレだ。
今日もショートの
デニムスカート(って言うの?)
がキマッてる・・・

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「お、さすが変態っスね~」


タクマだ。
いまや俺の恋を応援してくれている
イケメン恋愛アドバイザー。

「いや、ファッションチェック
 してただけだし!」

「ぺらいっちは、基本ダっサいスよね~
 ヨレヨレのシャツばっか着てるし」

え?てか俺って、
そんな風に思われてたの?
ちょっとショック・・・。

「う、うるさいな。
 俺は飾らないところがいいとこなの!」

「そんなんだと、アンナにも
 嫌われちゃいますよ?」

たたしかに・・・
俺なんていつも上下、GUの安いやつ。
しかも基本、気に入った服を
連続で着続けるので、
すぐヨレヨレになる。
服にお金をかけるほど
余裕がないというのもあるが、
昔から、ファッションに
全くと言っていいほど
興味がなかった・・・。

だが、そうも言っては
いられないかもしれん。

アンナはファッションの専門学生。
ヨレヨレのシャツなんか
着ているやつと一緒に歩きたくは
ないはずだ・・・

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そして俺は久しぶりに、
ちょっと高めの服を買った。
シャツ一枚だけど。

ワンポイントで、胸に英語と
キャラクターのロゴが
描いてあるシンプルなロングTシャツ。
うん。ただのシャツといっても、
やっぱり新しいのは気分も上がる。
今日はこれでバイトに行こう。

「え?どうしたんすかその服?」
「買ったんすか?」
「まぁね」

ふぅ・・・
心なしかみんなの俺を見る目も
いつもと違う気がする。
うん。アンナにも見てもらおう。

「えーー?なんて書いてあるのこの英語?
 ダッサーw」

あれ・・・・・

「しかもなに、
 このおそ松くんみたいなキャラw」

めっちゃ、恥ずい。
センスのない俺には
所詮無理だった・・・

「今度、私が選んであげますよ」

「え??!!ホントに?」

俺・・・センスなくて良かったかも。