ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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国際協力inスーパー その①

 

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バイトの帰りに
家の近くのスーパ―に立ち寄ると、
店内に小さな女の子の泣き声が聞こえる。

「ママ――――!!!」

「もう、あれは無理よ。
 あきらめなさい!」

隣のお母さんは、あきれ顔。
よく見ると、女の子は、
白いプラスチックの
棒のようなものを持っている。

あっ・・・
女の子の頭上には、
赤い風船がポンポンと天井をついている。
風船が棒から外れて、
浮いてっちゃったようだ。

「ママ―――――!!」

女の子は、しきりに
お母さんの方を見て、訴えている。

う~ん。風船かぁ・・・
確かに俺も小さい頃は、
宝物みたいに思ってたよな・・・

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「ママ――――!!!
 ママ―――――!!!」

「もうっ、静かにしなさい!」

「イヤー――――!!」

響き渡る女の子の泣き声に、
周りのお客さんたちは
ちょっと迷惑そうだ。
ここで、スッとジャンプして
取れたらカッコイイけど・・・・・・
あの高さは、ヒョロっと
背だけは高い俺がジャンプしても
ちょっと届かなそうだ。

かわいそうだけど・・・

そう思って、見ていると、
肌の黒い東南アジア系の
男性外国人店員が
風船の下にササッと脚立を持ってくる。
名札には、「アクバル」とある。

 

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しかし、言っちゃぁ悪いが、
このアクバル、背があまり高くない・・
しかも持ってきた脚立は、
1メートルもない小さい脚立だから、
アクバルが思いっきり手を伸ばしても、
当然届かない。
側で目を輝かせて
見ていた女の子はガックリ。

やっぱり。
その脚立じゃ、無理だろ・・・・

すると、脚立から降り立ったアクバルが、
俺に向かってこっちに来いと
手招きしている。
いや、その脚立じゃ、
俺だってムリだよ・・・

そう思いつつ、近づいていくと、
アクバルがしゃがめという
ジェスチャーをしてくる。

え?肩車しろってこと?

なにコイツ・・・
その時、俺は、
正直ムッとしてしまった。
なんだその態度・・・

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俺は、アクバルにチェンジを申し出る。
お前が下になれと・・・

しかし、アクバルも首を横に振り、
断固として応じない。

おいおい。自慢じゃないけど、
明らかに俺の方が
ヒョロくて、力ないだろ。
なんで俺が下なんだよ!!

「ママ――――!!!」

女の子もまだかまだかと待っているし、
もはや、スーパー中の注目が
俺たちに集まっていた・・・

 


あっ!!
ちょっと誰か来たので、、、
この続きはまた明日!!!