ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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去り際

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 深夜、バイト帰り、
家に入ろうとすると、
どこからかヒソヒソ声がする。

「オノ君・・・、ちょっと話が」

大家さんだ。
なんだか神妙な顔をしてる。
でも話???なんだろう。

「オノ君・・・誰かと住んでるの?」

「え?」

「いや、昨夜、なんかオノ君と
 男の人の声が聞こえたから」

やべ・・・
まじか・・・大家さんに、
俺とハマーンの奇声
聞かれてしまったのか・・・

「あ、それは」

「いやいや!私は、そういうのは
 理解があるつもりだから!!
 愛に性別は関係ないからね!!」

「いや!ちが・・・」

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「まぁ、オノ君、若いから、
 ある程度しょうがないけど、
 その・・・夜の営みは、ほどほどにね」

「いや、だから」

大家さんは、分かっているという風に
俺の肩をポンポンと叩く。
うわ・・・完全に勘違いされてる・・・

こりゃ、もうホントにそろそろ限界だな。

ハマーンは、今日も家探すと言って
朝早く出かけて行ったけど・・・
まだ帰ってきてないってことは、
ダメだったんだろう。

そりゃぁ、ハマーンにも
事情があるんだろうけど・・・
ずっとここに居座るつもりだったら、
たまらない。
別の方法を探してもらうように
言うしかないか。

家に上がり、
「ウォーキングデッド」見ようと、
パソコンを開くと、その横に、
なにか封筒みたいなものが置いてある。

『オノへ
 今日、家見つかった。ありがとう』

封筒を開けると
2万円ほど入っている。

ハマーン・・・

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でも・・・やっと出て行ってくれた!
ハァ~~~!!
ヤッターーーーー!!!

もう、夜、イビキや寝言や歯ぎしりに
悩まされることもないし、
ゾンビにのしかかられることもない!

これで、、、やっと
一人でゆっくり
「ウォーキングデッド」見放題だ!
お、そうだ。
もうヘッドフォンも必要ないんだ。

ふんふん。

見終わった・・・
ゾンビこえぇぇぇ~

・・・でも、なんだろ。
・・・・なんか・・・つまんない