ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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イケメン日本代表

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朝、パートのタカコさんと、
今日の予約を確認していると、
予約表に、トモコの名前が。

「あれ?トモコ?」

「そうそう、
 トモコが彼氏連れて来るってー」

「へ~」

「なんかカナダ人で
 超イケメンらしいよー」

「カナダ人?!!」

そういえば、トモコは意外にも、
国際関係の学部なんだっけ?
この前もイギリスに留学してたし・・・

「ふぁぁ~あ。おはようございます」

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出勤してきたタクマは、今日も眠たそうだ。

「今日もラブホから出勤?」

「バレました?」

「また元カノ?」

「なわけないっじゃないっすか。
 昨日は・・・
 この前ナンパした子っすね」

「は~、ええなぁ、モテる奴は」

「いや、なんか勝手に付いてくるんすよ~
 俺、顔面偏差値高いから!!へへ!」

おい、自分で言うな。

「まぁ、タクマくらいイケメンだったら、
 女の子も付いていくかもな」

「いやいや、ぺらいっちも
 ・・・・・・・・・そこそこっスよ」

なに?今の間?!!!

「そこそこ・・・そりゃ、どうも・・・」

「まぁ、俺には勝てないけどね~」

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く、くそぉ。
言い返せないのがムカつく。
どうにかして、こいつの鼻を
へし折ってやりたい・・・
そうだ!

「でも、トモコの彼氏も
 超イケメンらしいよ!
 カナダ人なんだってよ~!
 今日連れて来るんだって!」

「ふ~ん」

「さすがにタクマでも
 勝てんのんじゃない?」

「まぁ、カッコイイって言っても、
 どうせ大したことないっスよ、
 あいつB専だし」

相変わらず、すごい自信・・・

「じゃぁ、勝負じゃね」
「え~
 イケメン日本代表VSカナダ代表かぁ~」

おいおい、
勝手に代表選手になってるし。

そして夕方、
ホールのカサハラがいつものように
キッチンに報告しに来る。

「おい!!!
 トモコの彼氏来たよ!!
 ブライアン!
 めっちゃくちゃイケメン!!!」

「はいはい」

タクマはまだ余裕だ・・・。
俺とタクマは急いで
ホールに出ていく。

「どこどこ???」

「あ!あそこじゃん!」

見ると、トモコの周りを、
外国人4人ほどが囲んでいる。
さすが国際学部・・・
トモコの彼氏は・・・
たぶん横に座っている青年だ・・・

「うわぁ・・・」

俺は同性ながらも、
思わず声が出てしまった・・・
スラッとして、それでいて逞しい体型。
金髪。クリクリした青い瞳・・・。

雑誌のモデルのような、
それはそれは
絵にかいたようなイケメン。

「・・・・」

横にいるタクマも絶句している。
これは、さすがに
タクマも負けを
認めざるを得ないだろう・・・

「・・・あの子めっちゃ可愛い・・・」
「え?!」

タクマが見ていたのは、
トモコの反対側に座っていた
外国人の女の子。
女優のクロエ・グレース・モレッツに
どことなく似ている・・・

さすが日本代表。
真っ先にそっちに行くのね。

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うん!やはり
おまえは日本の誇るイケメンであり、
チャラ男だ!