ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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思いがけないLINE

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先日、俺は、
アンナにフラれたショックで、
毎日更新していたブログを
更新しない日が続いていた。
すると、珍しい相手からLINEが。

『ブログ、更新せんのんか?』

広島の実家の親父だ。

え・・・?なんで・・・?
ブログのこと知ってる?
親父に言った覚えもないのに・・・。
もしかして、
姉が教えたのかもしれない。

俺の親父は、
真面目な公務員だったが、
最近、定年を迎え、退職。
その後すぐ、
半分ほどの給料で再雇用になった。

どちらかと言うと、無口で朴訥。
面白いことも言ったりしないし、
そもそも、あっちから
ほとんど話しかけてはこない。

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だから、昔からよく、車の中で
二人っきりになった時とかは、
何を話したらいいか分からず、
気まずい雰囲気に
なったことを覚えている。

そんな親父からいきなりLINE?

『おまえも色々あるんじゃろうけど、
 頑張れよ』

えっ!
胸が詰まった。
親父は・・・・、
アンナのことも知ってる・・・

今まで、何も言わなかったけど、
ブログ、ひそかに
読んでくれてたんだ・・・。
頑張れって、
心の中で応援してくれていたんだ・・・。

真面目な親父とは裏腹に、
俺は、大学を卒業しても、
就職もせず、
32になってもフリーター。
もちろん金もないし、
過去にはパチンコで
作った借金で散々迷惑もかけた。
その上、彼女ひとりできない・・・

そんな俺のブログを、あの親父が
読んでくれてた・・・

信じられないことに、
涙があふれてくる。

翌日、親父から
またLINEが来ている。

『ワシもおまえに触発されて
 書いたけぇ、送る』


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そうして送られてきたのは、
長いLINEだった。

『私は、毎日、大食堂で
 ランチを食べています。

 もちろんセルフサービスで、
 食べ終わったら
 自分で食器を片付けます。

 そのなかで、湯呑み茶碗は、
 それぞれが高さ10センチくらいの桶に
 置いていきます。

 私は、いつも気になっていたのですが、
 この湯呑み茶碗が、

 どんどん積み上がっていって、
 何本もタワーが出来ていき、

 そして、そのてっぺんには、
 飲み残しのお茶が必ず乗っているのです。

 それが1週間前のことです。
 私は、いつものように列に並び、
 湯呑み茶碗をどのタワーに乗せようかと、

 一瞬考えた時でした。
 反対側から来た若いお姉さんが、
 急いでいたようで、

 勢いよく湯呑み茶碗を
 私の目の前のタワーに乗せたとたん、

 ガチャンと音を立てて
 倒れてきたのです。

 それも私の方に倒れてきて、
 湯呑み茶碗を乗せようとしていた私に

 飲み残しのお茶がバッサリ
 掛かってしまいました。

 しかも、そのお姉さんは、
 何、この人、というような目で私を見て、

 迷惑そうな顔をして、
 何も言わず去って行きました。

 ええ!私は、被害者なのに、
 何か、不器用で不細工な爺さんが、

 トロトロしているような風に
 なってしまった感じでした。

 不幸な出来事でした。』

親父・・・ウケる!!!