ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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鼻筋シュッ

 

休憩中、向かいに座っている
女子大生トモコがいつになく見つめてくる。

「なんだよ。ジロジロ見んなよ」
俺は照れを隠すために、ぶっきらぼうに言う。

「ぺらいちさんって」
「なに?」
「鼻筋すごいシュッとしてますよね。」

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「・・そうか?」
「すごい羨ましいです」
「そうでもねぇよ」

 

少し照れた俺を、トモコは真面目な
顔をして見つめてくる。

 

「顔のパーツパーツは、整ってますよね。
 鼻はスッとしてるし、
 目もまぁまぁ大きいし・・・」

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「そうかぁ?」

まぁ、実際自分でも、鼻筋は通ってる
ほうだと思うけど…。

 

俺の顔を見つめていたトモコは、
引き続き引いたり近づいたりしながら
色々な角度から眺める。

俺は照れくささから何も言えず、
2人の間に微妙な沈黙が流れる。

 

 

突然その沈黙を破るように
トモコが口を開いた。

「でも・・・」
「?」
「ん~、パーツは良いんですけどねぇ~。
 うん。
 パーツはいいんですよ、パーツは」

首を傾げ、苦笑いしているトモコ。

 

「・・・・え?」


「なんか、全体で見ると・・・。
 う~ん、ちょっと
 ザンネンっていうかぁ~」

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いきなり地に落とされた俺は、
苦笑いするしかなかった。